パジェロイオは1998年に発表された、三菱パジェロファミリーの中間モデル。
パジェロイオはそれまでこのランクで販売されていたパジェロジュニアにかわるモデルとしてデビューした。
発表当時は3ドアモデルの設定だけであったが、じきに5ドアモデルの設定が追加される。また、2005年のマイナーチェンジにより、3ドアモデルはなくなり5ドアモデルだけとなっった。
国内では人気車とはいえないパジェロイオは地味なイメージがあるが、海外生産もされており、ヨーロッパではピニンファリーナが生産を担当している。ちなみに、この欧州モデルは、パジェロ・ピニンを名乗っていた。
パジェロイオのエンジンは116psの1.8LSOHC、136psの2L GDI DOHCの2タイプが設定されている。また、同モデルのトランスファーはフルタイム4WDがスタンダードだが、1999年FRモデルが追加された。4WD車はパジェロイオ以外でも、なぜかFRモデルを突然追加することがある。たとえば、鈴木自動車のジムニーにもFRの設定が追加されたことがあるが、どうもその意図が理解できない。
パジェロイオは2007年5月末に生産終了。結局足かけ10年のモデル寿命だった。
ちなみに、パジェロの全モデルは岐阜県加茂郡坂祝町(読みにくいが「さかほぎ」と呼ぶ、木曽川河畔の風光明媚な田舎町)パジェロ製造で生産されている。が、パジェロイオは名古屋製作所岡崎工場で生産されていた。この岡崎工場、先年の三菱車リコール隠しの影響で一旦は閉鎖が決定されたが、結局操業は継続されている。
パジェロイオはパジェロ人気を背景に、似たようなコンセプトで増殖した、パジェロファミリーの中間的モデル。三菱自動車工業が製造・販売する5ナンバーサイズのフルタイム4WD。
初代のパジェロは5ナンバー規格としてスタートし、安いとはいえないまでも、高額な車ではなかった。しかし、モデルチェンジごとに、車格とともに高額化したパジェロは次第に誰でも買う気になるといった車ではなくなってゆく。それに対して、三菱はパジェロ〜パジェロジュニア〜パジェロミニと全ランク展開していた。
さて、パジェロイオだが、この車は、1998年まで販売されたパジェロジュニアにかわって投入された車種だ。パジェロイオは、パジェロとパジェロミニの中間的なもので、パジェロでは大きすぎる、しかし軽四に乗るのはどうも・・・といった、実用面を重視する層にある程度の成果をあげた。
一応、パジェロイオ(PAJERO io)は、フルタイム4WDの本格的なオフローダーという位置づけのでもあったが、80年代末期、すでに4WDの無節操な走行は環境保護上の問題とされていたこともあり、一般ユーザーが国内で本質的なオフロード走行をする機会はほとんどなかったと思う。
おそらくパジェロイオは、ファミリー向けのRVとか、目新しいデート車として使用されていたのではないだろうか。
「中庸」といえば聞こえがよいが、「中途半端」ともいえるこのモデルがどれだけ、本気のオフローダーに受け容れられたかは疑問だ。また、ハイリフト車に乗る「シティオフローダー」や「ローダウン4WD」が一部流行したこともあったが、押し出しのよくない、パジェロイオの改造車を見た記憶はない。
ちなみに、日本でオフロード走行というと、富士の裾野や各地の砂浜、砂丘を連想するが、現在は立ち入り禁止のところが多い。また、「オンロード」ではあるが、林道も不整地走行が可能な場所ながら、こちらも立ち入り禁止がほとんど。実際に「合法的オフロード走行」楽しめるのは、専用の施設内となってしまうが、これって「オフロード」なのか?